J-CANワークショップ事前ウェビナーの報告

日時：２０１６年６月１２日（日）午後８時～９時 (アメリカ東海岸時間)
講師：河合見恵子先生 (バージニア大学)
オンライン会議ツール：WebEx
７月に行われるJ-CANワークショップの前に、日本語アーティキュレーション・プロジェクト(J-GAP)のアメリカ版、J-GAP USAの活動の積み重ね、成果を学ぶことになりました。バージニア大学の河合見恵子先生がアーティキュレーション、協働作業についてお話しくださり、質疑応答の時間も設けました。

このウェビナーの主な対象者はJ-CANワークショップ参加者予定者の１６名だったのですが、当日参加者は１９名、それに加え後日６名がウェビナーの録画を見て、感想を提出しました。

ウェビナーを録画したものへのリンク
J-CANワークショップ事前ウェビナーを録画したもの
（映像が始まるまで１分くらいかかります。ウェビナー自体は１時間で、録画開始２分後からレクチャーが始まります。終了後15分ほど感想をチャットで書き込む時間を設けたので、最後の部分はチャットのみです。チャットを見るには画面右上のチャットのアイコンをクリックしてください。）

ウェビナーで使われた資料へのリンク
J-CANワークショップ事前ウェビナーのＰＰＴリンク
ウェビナーでは参加者の関心が高かった縦のアーティキュレーションの留意点やカリキュラムアーティキュレーション等を中心に、J-GAPでの経験を踏まえて講師の河合先生から示唆に富んだ説明がパワーポイントを使って４５分ほどありました。その後の１５分間は、参加者からの質問に講師が答えていく形で進みました。例えば「協働プロジェクトをする場合、対話やミーティングの頻度はどれぐらいが適度だったと思いますか。」などの質問に対する回答がありました。

終了後にはアーティキュレーション活動についてよくわからなかった部分が理解できるようになり、協働作業の重要さを再確認したというような肯定的なコメントが多く寄せられました。今回のウェビナーは参加者のワークショップへ意欲を高めるいい機会となり、目的は達成したと思われます。
　ウェビナー後に参加者達から寄せられたコメントの抜粋
（カッコ内は所属教師会名）
  • 大変参考になりました。やはり地元の先生方と会ってつながるということがまず大切ですね。(SEATJ)
  • プロジェクトのリーダーに頼りっきりにならず、参加メンバーの間でタスクを分担したり、役割を変えたりするのはいい考えだと思います！そうすることで、参加メンバーがさらに積極的にプロジェクトに参加するようになると思います！(AATJ)
  • ワークショップまえにこういう事前の意識や認識の共通化を図る活動はとても意味のあることだと思いました。（・・中略・・）佐藤先生の「知らないことをせめられている関係にならない」ことというコメントはその通りだと思いました。そういうことを言っていただけてよかったです。プロジェクト参加年数、経験年数、バックグランドも違う中でやっぱリーダー、中心となる先生がそういうことを言ってくれないとみんなでやっていくことは難しいと思います。(AFTJ)
  • ウェビナーおもしろかったです。（・・中略・・）どこでどんな活動がされているのかがオープンにわかりやすくなると、もっと参加したい人が増えてくるかもしれないですね。私も今回お話を聞いてそうなんだと思うことがたくさんありましたから。 (MAATJ)
  • わかったつもりでいたアーティキュレーションについてですが、誤解していた部分もあることに気づきました。私が教えているオハイオ州では、 Articulation and Transfer Policy というものがあり、州内の高等教育機関において、主な科目のゴールや学習内容を統一することで学生達がクレジットを州内の他の大学にトランスファーしやす くしようという動きのようです。articulationという言葉が様々な面で使われているので、誤解や混乱がありましたが、今回のウェビナーで日本語教師会ではどのように捉えられているかが、クリアになりました。(OATJ)
  • 教師会のメンバーとの対話、信頼関係の構築の大切さを改めて実感しました。ローカルでの活動をさらに大切にしながら、一緒に学んでいきたいと思います。来月のワークショップが楽しみです。(AFTJ)
  • 今回の録画を見せてもらえて、とってもやる気がでてきました。（・・中略・・）今回の録画、書類等をすべてが新鮮に見えています。   (SEATJ)
地域の教師会J-CANプロジェクト